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土曜日のDaisy'sCafe、 あの雨の中ご来場頂いた皆様には感謝です。 ありがとうございました。 本当に意外な顔ぶれだったので、 驚きと嬉しみが混ざった不思議な夜でした。 わざわざ書き込みしてくれたハットもありがとう。 またよろしくお願いします。
そう、その話しを最初に聞かせてくれたのはギタースクールの生徒さんだった。 俺が前に住んでいた家の、焼けたその跡へ行って来たら、 更地になったそこかしこに大きなヒマワリが咲いていたと言う。 なんでヒマワリなのかねぇ誰かが植えたのかなぁ なんて話しをしている最中に、ふと思ったのです。
幸い怪我人の出なかったあの火災ではありますが、 唯一の犠牲者となったのは俺の部屋にいた二匹のスナネズミ。 消防隊の方の話しでは恐らく煙りが回った時点で もう生きてはいなかったんだろうと言う事だった。 俺が二階の自分の部屋へ駆け上がった時には既に 部屋中に煙が充満しておりとても入れる状態ではなかったのです。 一番無力なものが、最初に犠牲になってしまう。 悲しくて悔しいけれど、それが現実でした。
常日頃からネズミのエサだけは切らさないようにと、 二袋か三袋、エサのストックをしてあったんです。 当然すべてが真っ黒焦げの現場から、 そのネズミのエサを持ち出しているはずもなく、 そのまんま家は解体されたはずなんですが、
もしや、
あのヒマワリはそのエサの中に入っていたヒマワリの種が、 家を解体した際に敷地内にまんべんなくバラまかれ、 発芽して育って、とうとう花が咲いてしまったんじゃないか、と。
まぁ事の真相はね、知る由もないわけですが、 どうしてもそうじゃないかという気がしたわけです。 過ぎた事とはいえ気が滅入るのは避けられないので、 近所なんですがあまり行きたくなかったんですね、やっぱり。 でも、そのヒマワリをどうしても見たくて、 火事から四ヶ月経った現場へ行って来ました。
もう咲き終わろうかという紫陽花に溢れる鎌倉に、 こんなに大きなヒマワリが、本当に咲いていたんです。 まるでそれは、夢の中の景色の様。 そっと手を合わせながら 安らかに眠ってね、今まで本当にありがとね。 心の中で、そう話しかけて帰って来ました。
あぁ、もう夏が、来ているんですねぇ。 |
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